船原古墳遺物埋納坑パネル展
今年の春 谷山地区にある船原古墳のすぐ傍で 6世紀末から7世紀初めごろの
遺物埋納坑が発見されました。
船原古墳群・・・平成8年に発掘調査が行われました。
3号墳は径約25M 古賀市域では最大クラスの古墳で 当時の周辺の首長の墓と考えられます。
横穴式石室はベンガラ(赤色の顔料)で彩色した畳大の巨石を用いた装飾古墳
盗掘を受けた為 わずかだった出土品のうち金銅製の装飾品は 葬られた人物の
地位の高さを物語っています。
現在 発見した遺物は土壌ごと取り上げ 九州歴史資料館で科学的な分析が行われています。
特にX線CTスキャナーを使った調査では 遺物の構造や土壌内に残されている有機質を
客観的に可視化(映像化)することができるそうです。
先月 「歩揺(ほよう)」という装飾具をX線CTスキャナーで土の中の画像を撮影し
それを基にに復元されたイメージ図が新聞に載っていましたが びっくりするぐらい
複雑な構造で 当時の装飾技術の高さ あるいは朝鮮とのつながり等想像が膨らみ
土の中から現れた物に思いを馳せているうちに なんだか古賀の町がすっかり違う景色で
見えてきました。
今 歴史資料館で 「船原古墳群遺物埋納坑パネル展」が開催中です
1月20日までは 継続して開催されるそうなので 興味のあるかた是非行かれてみて下さい。
TERA